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▪新生活の時期、食事が後回しになるのは自然なこと

4月は、なにかと慌ただしい季節です。新しい職場や住まい、生活リズムの変化。やるべきことが増えるなかで、食事のことまで手が回らないと感じる方は少なくないと思います。

朝はとりあえずパンをかじるだけ。お昼はコンビニで済ませて、夜は疲れて何もつくる気になれない。そんな日が続くと、どこかで「もう少しちゃんと食べなきゃ」という気持ちが出てくるかもしれません。

でも、環境が大きく変わるこの時期に、食事まで完璧にしようとするのは、なかなか大変なことです。「いまはそういう時期だよね」と、まずは自分の状況を認めてあげるところから始めてみてもいいのではないでしょうか。

▪毎食“完璧”を目指さなくていい

▪品数や手間より、「続くかどうか」

栄養バランスを考えて、品数をそろえて、できるだけ手づくりで…。理想の食事を思い浮かべると、やることがたくさんあるように感じます。もちろん、それができる日はすばらしいことですが、毎日それを続けるのは、なかなか現実的ではありません。

むしろ大切なのは、「それを明日も続けられるかどうか」。完璧な一食をたまにつくるよりも、簡単でも毎日なにか口にできるほうが、暮らしにはなじんでいきます。

一食ごとに「足りているかな」と考えると気が重くなりますが、数日から一週間くらいの幅で「なんとなくいろいろ食べているな」と思えれば、それで十分ではないでしょうか。少し視野を広げて見るだけで、ふっと気が楽になることがあります。

▪迷わないために、“食事の型”を持っておく

▪「考えなくても作れる定番」が2~3あると楽

毎日の食事で意外と負担になるのが、「今日なに食べよう」と考えること自体だったりします。冷蔵庫を開けてから悩む時間、献立を検索する時間。その積み重ねが、食事づくりを億劫に感じさせることもあるかもしれません。

そんなときに助けになるのが、自分なりの“食事の型”です。といっても、難しいものではありません。「迷ったらこれにする」という組み合わせを2~3パターン持っておくだけで、考える負担が少し軽くなります。

たとえば、「冷凍ごはんを温めて、卵を焼いて、汁物をつくる」。あるいは「パンとスープとヨーグルト」「麺類と具だくさんのスープ」——このくらいのざっくりした組み合わせで十分です。型があると買い物もしやすくなりますし、迷う回数そのものが減っていきます。

▪汁物のベースを持っておくと、組み立てがもっと楽になる

いくつかある“型”のなかでも、汁物やスープを軸にするのは取り入れやすい方法のひとつです。具材を変えるだけでバリエーションが出ますし、味噌汁でもコンソメスープでも、なんでも構いません。

さらに楽にしたいときは、汁物のベースになるものを用意しておくという方法もあります。だしやスープのもとを冷蔵庫に常備しておけば、そこに野菜や豆腐を入れるだけで一品ができあがります。ベースがあると「ゼロから考える」必要がなくなるので、型がより機能しやすくなります。

▪温かい一品があるだけで、「ちゃんと食べた」になる

食事の「組み立て」とは別の話ですが、温かいものには、それだけで「ちゃんと食べた」という気持ちにさせてくれるところがあります。

おにぎりだけの夕食でも、そこに温かいスープが一杯あると、「まあ、今日はこれでいいか」と思える。トーストだけの朝ごはんでも、あたたかい飲みものがあると、それだけで少し気持ちが落ち着く。食事の内容とは関係なく、「温かいものを口にした」という事実が、食事へのハードルを下げてくれるのかもしれません。

春は季節の変わり目で、朝晩はまだ肌寒い日もあります。何をつくるか迷ったときにも、「とりあえず温かいものを一品」と決めておくだけで、気持ちのうえでも楽になります。

▪「これでいい」と思える食事が、日々にはなじみやすい

新生活が始まると、つい「もっとこうしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と思いがちです。でも、食事に関しては、がんばりすぎないほうが長く続くということも多いように思います。

品数が少なくても、手の込んだ料理でなくても、「今日はこれでいいか」と思えるごはんがあること。それが、忙しい毎日のなかで食事を続けていくうえで、大切なことのひとつかもしれません。

自分なりの型を持って、温かいものを一品用意して、あとはそのときにあるもので。それくらいの気持ちで、春の食卓を始めてみてはいかがでしょうか。

管理栄養士・料理家 ひろのさおり

 

 

毎日の食卓で、温かい一品をもう少し気軽に取り入れたいとき。

そんなときの選択肢のひとつとして、無塩で料理のベースにも使いやすいB dotのボーンブロスがあります。

スープはもちろん、炒き込みごはんなどにも使いやすく、日々のごはんに取り入れやすい一品です。


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